同時期に制作された『Super Session』と併せてアメリカのホワイトブルースシーンを代表するアルバム
マイクブルームフィールドは1960年代にアメリカの
ミュージックシーンに登場した白人ギタリスト。
活動期間が1981年までと比較的短かったために、
その名声の一般的な浸透度は他のビッグネームの
ギタリストまでとはいかない感がありますが、
ボブディランのアルバム『追憶のハイウェイ 61(Highway 61 Revisited)』に
参加したのをはじめとして、バターフィールド・ブルース・バンドや
エレクトリック・フラッグ、Triumvirateにカーマイン・アピスとのユニット結成、
と当時のアメリカのブルースロックシーンに大きな足跡を残しました。
ブルームフィールドのブルースギタリストとしてのポテンシャルが表れた、三部作と呼びたい作品
今回、表題に紹介した『Live Adventures of Mike Bloomfield & Al Kooper』は
邦題が『フィルモアの奇蹟』名付けられたライブアルバムです。
この作品は1968年の9月に、サンフランシスコのフィルモア・ウエストで
ブルームフィールドとアル・クーパーが行ったライブを収録したアルバム。
3日間に渡って行われたライブですがブルームフィールドは不眠症によって
途中でリタイアしてしまい、アルバム後半には急きょ招集された
エルビン・ビショップやデビュー直前だったカルロス・サンタナが
参加したトラックが収録されてます。
『フィルモアの軌跡』と同じくアル・クーパーとタッグを組んだアルバム『Super Session』
『フィルモアの奇蹟』の前年となる1968年にマイクブルームフィールドが
アルクーパーとのタッグで残したアルバムが『スーパーセッション』です。
このアルバムでもブルームフィールドは2日目のセッションには不参加。
代役をスティーヴン・スティルスが務めてます。
この2作品はアルクーパーのキーボードにブルームフィールドのギターがフ
ロントに出た兄弟作と言えそうなコンセプトの作品です。
ブルームフィールドのギターソロはペンタトニックスケールをベースにした
シンプルな音使いで、ブルースの巨匠であるアルバートキングを
彷彿とさせてくれます。
また、ソロワークと合わせてバッキングのコードワークやフィルの入れ方が
ギターの教科書って感じでかなり参考になります。
ブルースギタリストとしてのマイクブルームフィールドのプレイを堪能するならこのアルバムがおススメ
そして、もう一作。ブルームフィールドが1969年に行ったフィルモアウエストでの
ライブを収録したアルバムが『Live at Bill Grahams Fillmore West 1969 』
(邦題:永遠のフィルモアウエスト)です。
先に紹介した2作はリズムセクション等がブルース色が希薄でしたが、
こちらのアルバムはマイクのギターはじめキーボードやリズムセクションも
ブルース色全開。
当時のアメリカのホワイトブルースの神髄が味わえます。
シンプルな音使いながらフレーズのニュアンスでエモーショナルに盛り上げていく
マイクブルームフィールドのギターの表現力の素晴らしさは
今聴いてもかなり参考になります。
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