クラプトンの「21世紀最高のライヴ」と称される2007年のステージをたっぷり2CDで堪能できるアルバム
海外では9月30日にリリースされ好セールスを記録している
『Eric Clapton / Live In San Diego with special guest JJ Cale』を
レビューします。
コンサートが開かれたのは2007年3月15日、米サンディエゴ州カリフォルニアの
iPayOne Center。
アルバムタイトルに記されているようにスペシャルゲストとして
J.J.ケイルが登場。
またアンコールにはブルースギタリストでクラプトンとは
親交の深いロバートクレイも参加してます。
ライブバンドのメンバーは?
この日のクラプトンバンドのメンバーは、
ギターにドイル・ブラムホールIIとデレク・トラックスの二人。
リズムセクションにはベースにウィリー・ウィークス、
ドラムにスティーヴ・ジョーダン。
キーボードはティムカーモンとクラプトンとは長い付き合いになる
クリスステイントン。
バッキングヴォーカルはミッシェル・ジョンと
シャーロン・ホワイトが担当してます。
デレクトラックスはオールマンブラザーズバンドのドラマーだった
ブッチ・トラックスの甥で1999年から2014年まではオールマンブラザーズバンドの
メンバーとして活動したスライドギターが得意な若手ギタリスト。
名前の「デレク」はデレク&ザ・ドミノスにあやかって命名されたそうです。
ドミノス時代のナンバーが数多く演奏された収録曲
アルバムに収録されている16曲のリストは以下の通りです。
Disc1
1-テル・ザ・トゥルース - Tell the Truth
2-キー・トゥ・ザ・ハイウェイ - Key to the Highway
3-ガット・トゥ・ゲット・ベター・イン・ア・リトル・ホワイル
- Got To Get Better in a Little While
4-リトル・ウィング - Little Wing
5-エニイデイ - Anyday
6-エニウェイ・ザ・ウィンド・ブロウズ - Anyway the Wind Blows
7-アフター・ミッドナイト- After Midnight
8-フー・アム・アイ・テリング・ユー- Who Am I Telling You?
9-ドント・クライ・シスター- Don't Cry Sister
Disc2
1-コカイン- Cocaine
2-マザーレス・チルドレン - Motherless Children
3-リトル・クイーン・オブ・スペイズ - Little Queen of Spades
4-ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード - Further On Up the Road
5-ワンダフル・トゥナイト - Wonderful Tonight
6-いとしのレイラ - Layla
7-クロスロード - Crossroads
ディスク1の6~9曲目とディスク2の1曲目の計5曲に
スペシャルゲストとしてJJケイルが参加。
アンコールの「クロスロード」ではロバートクレイが
ソロを聴かせてくれます。
3曲目に演奏されている「ガット・トゥ・ゲット・ベター・
イン・ア・リトル・ホワイル」は幻のアルバムとなった
デレク&ドミノスのセカンドアルバム用の曲として
レコーディングされたことで知られている曲。
この日のセットリストがドミノス時代の曲を中心に演奏されているのは、
メンバーにデレクトラックスが参加しているから、
ということだけではなくクラプトン自身にとっても
ドミノスは思い入れの深いバンドだったということなんでしょうね。
最初の聴き処はデレク・トラックスのブルージーなスライドギター
「21世紀最高のライヴ」というキャッチフレーズのついた
当日のパフォーマンスですがアルバムの1曲目に収録された
「テル・ザ・トゥルース」を聴いた瞬間にこのキャッチフレーズが
正しいものであることが実感できます。
クラプトンのパワフルなヴォーカルに絡むデレクの
スライドギターが絶妙で、なんテイクか世に出ている
この曲のベストトラックと思えてしまう仕上がりになってます。
圧巻!トリプルスライドギター
「マザーレス・チャイルド」ではクラプトン、デレク、ブラムホールの3人が
イントロのスライドギターのフレーズをユニゾンで披露。
同じフレーズを三人で弾く、という発想に圧倒されてしまいます。
クラプトンの歌の上手さに注目
この日のセットリストは全体的にブルース系のナンバーが多く
クラプトンは男臭いヴォーカルを聴かせてくれます。
そんな中でロマンチックなバラード「ワンダフル・トゥナイト」では
一転してナイーブでロマンチックな歌唱法。
クラプトンのボーカリストとしてのキャパシティの広さに
改めて感心させられます。
お馴染みのギターリフではなくボーカルから始まるアレンジの
「クロスロード」はクリーム時代の同曲の演奏に引けを取らない
名演になってます。
もちろん、ギタープレイも必聴
クラプトンのギターソロは20代の頃のような閃きは無いものの、
かといって枯れすぎてる訳でもなく良い感じで
「現在のクラプトンのフレージング」(演奏は9年前ですが)。
「歌」と「ギター」、「バンドのパフォーマンス」の
3つのバランスが絶妙に調和したアルバムになってます。
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